| ビズドリは、これからの企業経営を討議するためにゼータコンサルティング株式会社が作成した架空のストーリーです。 登場する人物、企業、製品、サービス、経営管理、消費行動、政策などの設定はすべてフィクションです。 |
自動運転の目新しさがなくなり、自動車業界には停滞ムードが漂っていた。
しかし、それを打破した新サービスが登場し、自動運転に対する関心が再び湧き上がった。
そんな中で、自動運転に関するサービスの満足度調査が行われ、驚愕の調査結果が判明した。
果たして、自動運転は私たちの世界を広くしたのだろうか、それとも狭くしたのだろうか？
冒頭サンプル
自動運転に対する停滞ムードを打破したのが、目的地を機械にお任せにする、パッシブドライブと呼ばれるサービスだった。移動する目的を提案する新たな試みである。
特定の目的地を決めずに、自動運転の案内で街をぐるっと回るツアーサービスがその先駆けだった。有名な老舗や話題の新店に近づくと、その紹介が音声で車内に流れる。興味があることを車に伝えると、駐車場を自ら探して停め、私設秘書のように主人の帰りを待つ。グルメツアー、ライフスタイルショップツアーなど、ツアーはどんどんと細分化していった。従来の観光バスの乗用車版に過ぎないという見方もあったが、街全体がトロッコ列車に乗って回遊できるレジャーランドのようになったという見立ての方が実態を示していた。
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ディスカッションのテーマ
- 自動運転がもたらす価値とは何だろうか。タクシー、乗り合いバス、鉄道といった、「自分で運転しなくていい」既存の交通手段と何が違うのか。
- 自動運転カーを普及させるマーケティング施策を考えよ。ライバルはメタバースなどのサイバー空間。リアル世界を移動する動機を喚起せよ。
- 自動車はどんなビジネスにも多かれ少なかれ関係する。自動運転ブームに便乗する妄想を描け。
カテゴリー：新技術