ジョブ型人事制度は中小企業にフィットするか?
~専門職キャリアを志向する社員と管理職を育てたい会社の狭間に立って~
熱心なディスカッションのうちに終了しました。
参加いただいた皆様、ありがとうございました!
専門性を研ぎ澄まして、小さくてもきらりと光る会社になる。中小企業の存在意義はそこにあります。
その専門性は主として社員のスキルに宿ります。研究開発型企業であれば研究者人材、ITサービスであればITの専門家が競争力の源泉です。そして、そのような社員が、専門的なスキルを磨き続けるキャリアを描くのは自然なこと。職務の範囲を限定する「ジョブ型人事制度」は、社員がキャリアを描きやすくするうえで、効果的なものと考えられています。
一方、多くの中小企業経営は、経営人材・管理職人材の不足に悩まされています。研究、製造、事務処理といった専門職能と、管理職に求められる能力が異なるからです。管理職は幅広い知識・経験が求められますから、その点では職務を限定する「ジョブ型人事制度」はフィットしないということができます。
今回は、このようなジレンマに真正面から向き合い、この4月に新たな人事制度をリリースする人事マンの葛藤を題材とします。お迎えするのは、株式会社ジェイアール西日本ウェルネット 経営企画部人事総務課 中井大地さん。新卒で同社に入社され、現在37歳。新人事制度の設計を主体的に進めて来られました。「ジョブ型人事制度」を志向した構想段階から詳細設計に至るプロセスを振り返り、ご自身のキャリア形成に対する想いを踏まえながら、社内合意形成の難航、担当者目線での人事制度改正の考察などもご披露いただきます。
社名からわかるとおり、同社は大企業の子会社で、グループ全体の人事シェアードサービスやインハウス保険代理店事業を展開しています。グループ経営の一環として親会社から受ける影響による制約が避けられず、制度設計の難易度はさらに高いものと考えられます。会社の事情と従業員の思いの折り合いをどうつけようとしたのか、積み残した課題は何かなど、”人事制度プランナー”としての思いを語っていただきます。
人を惹きつけ、育て上げる経営とはどのようなものか。そのサブシステムである人事制度はどうあるべきか。「専門性」「管理職」「キャリア」について深く考える機会にしたいと思います。
※オンライン参加も可能です。
- 日時:2024年4月20日(土)14:00~17:20
- リアル会場:若杉大阪駅前ビル7階会議室(弊社オフィスの隣の部屋です)
- 定員:20名(先着順)
- 会費:3,000円(税込)
- 対象者:ビジネスについてみんなとワイワイ議論したい人(経営の経験・知識は問いません)