祝重版!『大阪の逆襲』緊急企画
海民文化から考える革新的組織
―江戸っ子に受け継がれた大阪の海民的野生―
無事終了いたしました!
座長の杉田も関わった『大阪の逆襲』(青春出版社、2020年6月)の売れ行きが好調です。紀伊國屋書店梅田本店で新書売上週間1位、日経新聞(7月4日)図書総合ランキングで堂々のトップテン入りなどと快進撃が続き、早々と重版が決定しました。コロナ禍で既存の社会システムを見直さざるを得ない中、国や東京とも違った動きが起きつつある大阪・関西に対する関心や期待が高まっていることを実感しています。しばらくお休みしていた当勉強会ですが、この機を逃す手はないと考え、このたび緊急企画を立ち上げました。
江戸っ子気質の起源が大阪にあったという仮説を基に、東京/大阪・関西という垣根を超えた「海民文化」に関する知識を共有し、権力を集中させない多極的な組織マネジメントのヒントを得たいと思います。
スピーカーは、ゼータコンサルティング社の同僚で、生まれ育った大阪の郷土史研究をされている浜口優さんです。民俗学者の中沢新一氏の『アースダイバー 東京の聖地』(講談社、2017年)を基に、東京日本橋の魚河岸が大阪の海民の手でつくられていった経緯をご紹介いただきます。江戸の都市形成期に生まれた鮮魚流通イノベーションの発端は、大阪からの移住者の冒険心であり、かつ冷静なリーダーシップによるものでした。当時の移住者の心性が、農民とは異なる江戸っ子文化の土台になりました。
現代の組織コンセプトは、皆が一斉に同じことをする農耕型社会をベースにしています。それとの対比で「海民文化」を捉え、「多様性」「自治」「仲間意識」などをキーワードに、これからの組織づくりのヒントを探ろうと思います。
なお、今回はリアル参加+オンライン参加の2方式で行います。どちらかを選んでご参加ください。
PDFのパンフレット
●日時:2020年8月1日(土)15:00~17:20(通常より1時間遅く開始します)