【1つのテーマをみんなで考え、ワイワイと意見を交換する勉強会のご案内です】
ファーウェイは一体どんな会社なのか?
トランプ大統領が中国の通信機器メーカー「ファーウェイ」と米国企業との取引を禁じたことは周知のとおりです。それを受けてパナソニックや東芝も同社への部品供給を停止し、その影響は中国にとどまらず、世界的な経済活動に及んでいます。その渦中にいるファーウェイですが、日本人にはそれほど馴染みのある会社でありません。今回の勉強会は、同社の実態を詳しく見て行きたいと思います。
ファーウェイは1987年創立の新興企業ですが、2012年にはエリクソンを抜いて世界最大の通信機器製造会社になりました。今回の米中確執の原因は、同社が通信機器を利用してスパイ行為をしているというのが理由ですが、一方で通信の新規格5Gの覇権を握られるのを米国が嫌がったからという見立てもあります。さまざまな報道から、5Gに関する技術開発はファーウェイの独壇場であることは間違いないようです。
勉強会では、ファーウェイの経営実態を分析した『ファーウェイの技術と経営』(今道幸夫、2017年、白桃書房)をベースにし、成長の経緯や人事管理手法を詳細に見ていきます。今道氏によると、同社は国家権力をかさに着た”親方日の丸”会社では決してなく、むしろ中国の伝統的な経営に挑戦する形で発展してきた会社のようです。
過去の勉強会で韓国企業のサムスン電子を取り上げたことはありましたが、中国企業を本格的に取り上げるのは初めてです。日本海を挟んだ隣国で、日本や米国とは異なるパラダイムでビジネスが行われていることを実感し、そのうえで、経済規模で劣る日本の競争力や今後の働き方の展望を議論したいと思います。
※事前知識は必要ありません。座長がレジュメを用意します。
●日時:2019年7月6日(土)14:00~17:20